「最近ブログ更新してないよねー」
こんな素人のなんでもない戯言を綴ったブログでも、その存在を認識してくれている人がいて、たまに声をかけてくれる。ありがたいことだ。ありがとうございます。
最後の更新日をチラっと見てみた。7/17だった。そうか、3ヶ月も更新してないのか。3ヶ月のあいだ、「この興奮を、この感動を、この熱情をブログに吐き出そう!」と何度思ったことだろう。でもその前に、あれも書いてないし、これも書いてないし・・・そんでもってそれを書くためには、あのときの写真を整理しなければならないし・・・とごちゃごちゃ考えているあいだに時は過ぎ、気がついたら3ヶ月も経っていた。(たぶん)
このままでは永遠に書ける気がしないので、とりあえず、その「書こう!」と思った出来事を(思い出せる範囲で)振り返ってみることにした。
・7月末の誕生日旅行
・三度の石巻訪問
・MONSTER baSH 2011でのミサンガ販売のこと
・高知の西エリア探索(大月町/柏島、自遊学校、大岐の浜 、納屋飲み)
・5回目の京都音楽博覧会
・今年の稲刈りと、来年の米づくりのこと
・生き別れのいとこ事件とスター浜口寛子
まじめに書いていたら、7回も更新できていたことになるのか。これまでは基本的にリアルタイムで書いてきたので、振り返り型の文章がどんな風になるのかわからないけれど、ひとつずつ思い出しながら書き始めてみようと思う。まずは、7月末の誕生日旅行のことから。
お暇な方は、どうぞお付き合いください。(長いです)
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ありがたいことに、毎年誕生日が近づくと、夫が「どこ行きたい?」と聞いてくれる。結婚してから毎年。それでなんとなく、1泊2日で近場の温泉に行くのが恒例になっていた。ところが今年はめずらしく、1週間くらい旅行に行こうか、という話になった。そんなに長期で行けるならと、まず思いついたのはマウイ島。結婚式を挙げた思い出の島だ。泊まるところもある。けれど航空券を調べてみたら、マイルで取れる分は当然満席、夏休みなので格安航空券も全然格安ではない。なにもシーズン真っ盛りに行くこともないよね、とあっさり諦めた。
次に思いついたのは、一度でいいからやってみたいと思っていた「行き先を決めずに出る旅」いわゆる「ぶらり旅」だ。その日その時の思いつきで行き先を決め、見知らぬ町にふらりと立ち寄り、そのときの直感と縁だけを辿って歩みをすすめる旅。バックパッカーはもちろん、一人旅が苦手なわたしには永遠の憧れの旅スタイルだった。夫とふたりならなんとかなる!そう思い込んで、出発の当日まで何も決めなかった。
ただなんとなく、東日本にしようと思っていた。高知に移住してしまったら、遠すぎて行きづらくなる場所に行くべきだと思ったのだ。
もちろん、出発日が近づくにつれて、なんとなくあのエリアに行こうというイメージは固まりつつあった。やはり、行ったことのない場所に行きたい。私と夫が最初に思い浮かべたのは、日本海側と北東北だった。東北は、岩手までしか行ったことがない。青森、秋田、山形は常に「いつか行ってみたいけど、なかなかきっかけがない場所」だった。
ところが、出発間近のある日、友人あゆこがうちに「TOKYO ISLANDS 島もよう」という本を携えてやってきた。なんでも最近、東京の島が再注目されているらしく、出版されたばかりのこの本もたいへんな人気なんだとか。たしかに、きちんと足を使って独自取材をした形跡が色濃く残るこの本は、東京の島の魅力を余す事無く伝えていた。ご多分に漏れず影響を受けやすいわたしは、本に載っていた「おすすめコース」をまわりたくなってしまった。楽しそうなご夫婦が経営するおすすめのゲストハウスに泊まってみたくなった。早速フェリーの時刻表を調べたり、ビーサンを引っぱりだしたり、とすっかり行き先は東京の島(大島)に定まっているかのように思えた。
ところが出発予定の当日、「ぶらり思いつくままの旅」という当初の設定を思い出し、本当にこれで良いのかと悩み始めてしまった。1週間、どこに行っても良い旅なんて、そう簡単に巡ってくる機会ではないのだ。フェリーにのって大島に行ってしまうと、「ぶらり」感がなくなってしまう。それではただのリゾート旅行になるのではないか。
やはり「ぶらり」感は列車に乗らないと出ないような気もしてきた。友人のあちらべ赤羽にも、ぶらり旅のことをなんとなく話してみたら、「青春18切符」を強くすすめられ、心がぐらぐらと揺れ始めた。
そのとき手元には、「TOKYO ISLANDS 島もよう」と日本地図のほかに、これまた購入したばかりの「ニッポンの嵐」があった。言わずと知れたスーパーアイドルグループ・嵐による、ニッポンの子どもたちにニッポンの良さを再発見してもらうための旅、をまとめた本だ。(当初は小中学校の図書館のみで閲覧できる学校図書として発行されたもの)Re:Sの編集ということもあって、旅先のチョイスも、写真もすごく良かった。
東京の島は、普通の週末でも行けるんじゃないか、だったらやっぱり今回はぶらり北東北の旅に出たほうが良いんじゃないか、とかごちゃごちゃ悩みながら、「ニッポンの嵐」をぺらぺらとめくっていると、冒頭の大野くんの旅先が青森であることに気がついた。
大野くんは、奈良美智さんの故郷である青森を旅していた。弘前にある「ゆぱんき」というカフェと、そのオーナーである山崎彩子さんの記事が載っていて、改めてそのページを読み直したわたしは、直感的に「ここだ」と思った。もともと北東北は候補地だったわけだし、コレはもう直感に従って弘前に行ってみよう、と。
遅く起きた上に、あれこれ悩んだので、時刻はすでに午後の3時近くなっていた。やっと行き先を決めたわたしたちは、ソファから重い腰をあげ、「ぶらり旅」にふさわしいバックパックに荷物を詰め、いそいそと東京駅へ向かった。なにせ「ぶらり旅」なので、予約をしてはいけないと思い、窓口まで行ってから新幹線の切符を取ろうと思った。いつも愛用しているネットで簡単に予約できるシステム「えきねっと」は封印した。
そして意気揚々と窓口で行き先を告げると、駅員さんは「3列シートの通路側しかあいてないですね〜」と冷たく言い放った。3列シートの通路席と、真中の席。つまり窓側には知らない人が座るわけだ。2本くらい遅らせると、2人がけのシートも空席があるが、ただでさえ出遅れたというのにそれでは弘前に着くのが深夜になってしまう。晩ご飯の楽しみがなくなってしまう。ではグリーン車は?などと悪あがきをしたあげく、しぶしぶ3列シートに座ることになった。なんとなく、ふたりでのんびり、誰に気兼ねすることもなく東北に向かえると思っていたわたしたちは、いきなりほぼ満席状態の新幹線で、となりに知らない人がいるという、出張とほぼ変わらない状況に直面し、「ぶらり旅」のリスクを思い知ることになった。
ぶらり旅に憧れながらもこれまでやってこなかったのには、それなりの理由があったのだ。つまり、わたしたちには向いてない。こういう細かいことが気になったり、思い通りにならないことがあるとイライラしてしまうあたり、まったくぶらり旅には向いていない。
というわけで、さっそく新幹線の車内でiPadを取り出し、これまたいつも愛用しているホテル検索サービスの「じゃらん」を開き、その夜の弘前での宿を予約。ぶらり旅なのだから、現地についてから空いている宿に泊まるべきなのだろうけど、新幹線3列シートの洗礼を受けたわたしたちは、そのリスクを事前に取り除いておくべきだと思ったのだ。泊まるところも見つかり、安心したわたしたちは(となりの人に気をつかいながらも)やっと旅のはじまりを祝して缶ビールを開けたのだった。
と、この旅のはじまりは、1週間の旅のすべてを暗示していた。結局わたしたちは毎日、この不安と焦りと検索と安心を繰り返し、「えきねっと」と「じゃらん」を駆使して、「なんちゃってぶらり旅」で青森から秋田、岩手とまわることになる。結局、青春18切符も利用しなかった。せめてもの「ぶらり」感を維持するため、予約をするのは翌日までに限定したことで、ただひたすら毎日検索することになり、なんのための「ぶらり」感なのかもよくわからなくなっていた。あてのない旅が向いていないことは、出発当日まで行き先でごちゃごちゃ迷ったあたりで気付くべきだった・・・
でもそれはそれで、とても楽しかった。予測のつかない出来事もたくさん起こったし、偶然の出会いもたくさんあった。
「ゆぱんき」は本当にすてきなお店で、そのことをTwitterでつぶやいていたら、東京の下高井戸にあるnice time cafeの中村さんからのリツイートで、ゆぱんきのオーナーの山崎さんが、いつもお世話になっている西村佳哲さんの友人だということを知った。中村さんも山崎さんも、まさかわたしが「ニッポンの嵐」をみて「ゆぱんき」を訪れたとは気付いておらず、おそらく西村さんの紹介なのだろうという雰囲気だったのが心苦しく、山崎さんには本当のことをお伝えしたら笑ってくれた。
「ゆぱんき」ではたまたま、Re:Sの展示「3つのお守り展」が開かれていたのだけど、この展示会とRe:Sチームの方々とは、後に不思議な再会を果たすことになる。(いつか書きます)
青森でのわたしの旅の軌跡をTwitterで見ていた嵐ファンの友人は、わたしが「ニッポンの嵐」を見て行ったことをあっさりと見抜き、こっそり笑っていたらしい。お手元にニッポンの嵐がある方は、ぜひ以下の写真と照らし合わせてみてください。
ゆぱんき
A to Z Memorial Dog
青森県立美術館
善知鳥神社
このほか青森では、浅虫温泉、下北半島をまわり、もうひとつの目的だった日本海側を見るため、JR五能線・リゾートしらかみに乗って秋田まで向かい、秋田市内を探索したあと角館、乳頭温泉、田沢湖をまわって、岩手に入り盛岡でさんさ踊りを見て、盛岡冷麺を食べて東京に帰った。
どこに行っても言われたのは「なんで今週来たの?」だった。なぜなら、東北三大祭りである「青森ねぶた祭り」と「秋田竿燈まつり」が、ちょうどわたしたちの訪問の翌週に控えていたからだ。どちらも練習と準備の風景くらいしか見ることができなかった。歴史のある東北のお祭りをちょっと見てみたかったけれど、もしお祭りの最中だったら、ホテルも列車も取りづらいし、どう考えても「ぶらり旅」の難易度が増していたはずだ。ただでさえインターハイと重なっており、ホテルを取るのに苦労した日もあったのだ。なんで祭りを見に来ないんだ?と聞いてくるタクシーの運転手さんには、人混みは苦手なので・・・と適当にお茶を濁してやり過ごした。
ただ不思議なもので、東北三大祭りのあと一つ、仙台七夕まつりは、後に偶然居合わすことになった。石巻の帰り道にたまたま仙台に寄ったら七夕まつりの最終日だったのだ。こういう遭遇の仕方は悪くないなぁと思った。
なんだか長くなったので、とりあえず今日はここまで。とりあえず「ぶらり旅」は向いていなかったということ、それでもインターネットを駆使してぶらり感をなんとか保ったことだけは書き残しておきたかった。旅の最中、いろいろとおもしろい出会いがあり、考えることもたくさんあったので、そんな話も書きたいのだけど、また次にしようと思う。次が3ヶ月後でないことを願いながら。
おやすみなさい。